少し前から、カミさんが自分用の小さくてかわいいWindowsパソコンが欲しいと言っています。
目的はPCゲームをするためです。PCゲームと言っても、高いスペックを要求するものではありません。基本静止画の恋愛アドベンチャーゲームです。
しかし極力お金はかけたくない。できれば今使っているAndroidタブレットで出来ないのかと言い出しました。
AndroidタブレットからWindowsを使うとなると、リモートデスクトップなどでWindowsに接続するしかありません。
しかし、ゲームをやるために、まずリモートデスクトップのサーバーとなるパソコンを起動して、タブレットから接続して…というのは、面倒くさがりのカミさんがするわけありません。
そこで、常時稼働しているUbuntu Linuxのファイルサーバーに仮想マシン環境を構築し、そこにWindowsをインストールすれば良いのではと考えました。
幸い手元にWindows 10 proがあります。
これをKVMの仮想マシンにインストールし、Windowsを起動しっぱなしにしておけば、いつでもタブレットからリモートデスクトップ接続できます。
それでは、環境構築を行います。
仮想マシンを動かすファイルサーバーのスペックは以下です。
- CPU:Celeron J1900(Asrock Q1900B-ITXというマザーボード直付けのCPU)
- メモリ:DDR3-10600 8GB
- HDD:SATA内臓 2TB×2、USB3.0外付け 2TB + 4TB
Celeron J1900 はIntel VT-xをサポートしているため、KVMも動きます。(VT-dはサポートなしです)
以下の流れで構築します。
Ubuntu Linux 16.0.4にKVMをインストールする
apt-getでKVMをインストールします。GUIで運用管理できるようにvirt-managerもインストールします。
sudo apt-get install kvm
sudo apt-get install virt-manager
KVMの仮想マシンにWindows 10をインストールする
virt-managerを起動し、Windows用の仮想マシンを作成します。
私は以下の構成としました。
- CPU:2コア
- メモリ:2GB
- HDD:64GB
- NIC:ブリッジ
あらかじめダウンロードしておいたWindows 10のISOイメージをCD-ROMにマウントし、仮想マシンを起動するとインストールが始まります。
KVM上のWindows 10をチューニングする
Windows 10のインストールはできましたが、なんだかもっさりして遅い。。これではいくら軽い乙女ゲームだとしても、まともに動かないような。。
しかも、ホストOSが150%程度、ゲストOSが20%程度、何もしてなくてもCPUを消費しています。
なんとかしたい!ということで以下のWebページを参考にチューニングを試みました。
しかし、満足な結果は得られませんでした。
virtioというディスクコントローラーのドライバは導入できましたが、一番効果がありそうなQXLのグラフィックドライバはうまくインストールできませんでした。
公開されているWindows 7用はWindows 10に使えないようです。
Windows 7用のドライバであればWindows 10で使えることも多いですが、これは互換性がなかったようです。
カミさんからは諦めたら?と言われており、すでに当初の目的は見失っていますが、快適な仮想マシン上のWindows 10環境を求めて探求を進めます!