エアコンって快適ですよね。スイッチ一つで冷房にも暖房にも切り替わる。
便利なものです。
しかし、何でこんなことが出来るのか。不思議じゃないですか?
私は不思議です。
とても気になったので、「身のまわりのモノの技術」という本を読んで調べてみました。
どうやらエアコンは気化熱を使った機械のようですね。
理科の授業で習った記憶がかすかにあります。
気化熱とは、液体が気体になるときに周囲から奪った熱量のことです。
夏に打ち水をすると涼しくなりますが、あれは水が蒸発するときに周囲の熱を奪うからだそうです。 (私は冷たい水が接した部分の温度が下がるから涼しくなるのだと思っていました(^_^;))
それでは、エアコンの仕組みについて超簡単に説明します。
冷房の時
エアコンで気化熱を生みだすものを冷媒と言います。
まず、室外機で冷媒を圧縮して液体にします。圧縮すると沸点が上がるので気体が液体になりやすくなるのです。
次に冷媒(液体)を室内機に送り、室内機で冷媒を蒸発させ、気化熱によって冷たい空気を作ります。そして、冷たい空気をファンで室内に吹き出します。
室内機で冷媒が蒸発するのは、圧力が下がり、沸点が下がるからです。気圧の低い富士山の山頂では低い温度でお湯が沸く、というのを聞いたことがある方もいると思いますが、それと同じです。
最後に冷媒(気体)を室外機に送り、再び圧縮して液体に…を繰り返します。
暖房の時
冷房の時と逆です。
まず、室外機で冷媒(気体)を圧縮して高温高圧にして室内機に送ります。
室内機では、高温の冷媒が周囲に熱を放出して空気を暖めつつ、液体となります。暖まった空気はファンで室内に噴出されます。
冷媒(液体)は室外機に送られ、圧力が下がることで気化し、再び圧縮して高温高圧に…を繰り返します。
どうでしょう。イメージ湧きましたでしょうか。
文字ばかりで分からないよ!ということであればすみません。
「身のまわりのモノの技術」では、エアコン以外のたくさんの身のまわりのモノの仕組みについても、分かりやすく図解されています。
私は特に「石けん」や「プラズマクラスターイオン」などが興味深かったです。
色んなモノについて、どういう仕組みなのか知りたい方に、本書をおすすめします。
生き物の生態を参考にして、製品に取り入れる「バイオミメティクス(生物模倣)」というものがありますが、身の回りに溢れたものの技術も知ってみると、意外な応用ができたりしないかなぁなんて、個人的に思っています。
ちなみに「身のまわりのモノの技術」には以下の続編があります。
電動アシスト自転車など、より最近のモノに関する技術を取り上げています。
こちらもおすすめです。