私は本を読むのが好きです。でもかなりの遅読です。
なので、限られた人生の中でたくさんの本を読むことは難しいと感じています。
今は「青空文庫」などもありますし、せっかく多くの名作が自由に読める世の中なのに、もったいないと常々思っています。
自分の教養を高める(単に雑学を増やす?)ために、せめて名作の概要だけでも知りたいと思い、手に取ったのが「3ページで読む日本の名作」でした。

今さらこんなこと他人には聞けない3ページで読む日本の名作 (ワニ文庫)
- 作者: 日本の常識研究会
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2004/06/01
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る
文豪の森鴎外や夏目漱石を始め、推理小説の江戸川乱歩や松本清張、時代小説の司馬遼太郎や池波正太郎など、53人もの作家の作品が1作ずつ紹介されています。
さすがに何作かは既読のものもありましたが、多くはタイトルだけ知っているという状態だったため、興味深く読むことができました。
私のように読むのが遅かったり、時間が無かったり、名作と言われる作品に興味があるけど、ちょっと敷居が高いなと感じている方に本書をおすすめします。
すごくバラエティに富んでいるので、自分が好きな作品の傾向を掴んだり、こういう作品もあるんだと新たな発見をしたりするのにも役立つかもしれません。
私が特に印象に残ったのは横光利一の「機械」でした。あらすじを読んだだけですが、何となく「世にも奇妙な物語」の題材になりそうな、不思議な話だなと思いました。
そういえば、小中学生の頃、文庫本の後ろの方にある、新刊などの1~2行程度の紹介文を読むのが好きでした。
すごく読みたい気分にさせる文が多かったため、「こんなに面白そうな本がいっぱいあるんだ」ということに幸せを感じていたのかもしれません。