コンピューター好きのブログ

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仮想マシン環境を構築したくて購入したCPUのおはなし(AMD Athlon BE-2350)

なんとか爆音・爆熱に耐え、Intel Pentium D 820を数年間使い続けましたが、2009年頃、あることがやりたくなりCPUの交換を考え始めました。

 

そのあることとは、仮想マシン環境の構築です。

以前からOS(ホストOS)上に別のOS(ゲストOS)環境を作る仮想化技術に興味があり、無償のVMware Playerなどを使っていました。しかし、そのときはCPUにハードウェア仮想化支援機能が無かったため、ゲストOSは結構低速でした。

 

Pentium D 820は、マルチコアと64bitには対応していたものの、Intelのハードウェア仮想化支援機能 Intel VT-x には対応していないため、高速なゲストOSを実現するには、CPUを交換するしかなかったのです。

 

その当時、ハードウェア仮想化支援機能(Intel VT-xやAMD-V)は、多くのCPUが対応していました。

IntelのPentium D 9x0Core 2シリーズ、AMD Athlon64シリーズなどです。

 

Pentium D 9x0ならマザーボードを交換しなくても使えましたが、爆音・爆熱に懲りていたので、即却下しました。

なのでCore 2 DuoとAthlon64 X2で検討していたところ、Athlon64 X2の省電力バージョンAthlon BE-2350をヤフオクで見つけたため、 マザーボード(ASUSTekのM2N-E SLI)と共に入手しました。

 

さすが省電力CPU、発熱が少ないためCPUファンがおとなしくて静かです。

また、PassmarkのCPUスコアで比較すると、Pentium D 820が513(820のデータが無かったので同じ2.8GHzの915の値を参照)、Athlon BE-2350が712なので、少しパワーアップしました。

 

そして肝心のゲストOSは。。やっぱり速い!

AMD-Vの仕組みはよく分かっていませんが、ゲストOS上のプログラムの命令をダイレクトにCPUに渡しているんでしょうか。

 

仮想マシン環境があると、色んなOSを手軽に試せて便利です。

私は新しい物好きなので、当時開発中だったWindows 7のリリース前バージョンや、Linuxの色んなディストリビューション(CentOS、Debian、Ubuntuなど)をインストールして楽しんでいました。

 

Athlon BE-2350は、その後、性能が物足りなくなってパソコンを丸ごと入れ替えるまで安定して稼働してくれました。

知り合いにこのCPUを搭載したパソコン一式をあげちゃいましたが、今でも使ってくれているかな?

性能的には今の安いノートパソコンと同等なので、使えないことはないはずですが、OSがWindows XPだったからなぁ。今度聞いてみようと思っています。

 

以下はAthlon BE-2350の箱の写真です。クローゼットを片付けていたら出てきました。

思い出として取っておこうと思います。

Athlon BE-2350の箱の写真

Athlon BE-2350の箱の写真

 

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