コンピューター好きのブログ

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Raspberry Pi用小型ディスプレイのタッチスクリーンを設定したおはなし

以前、Raspberry Pi用の小型ディスプレイをゲットしました。

 

 

 

表示するだけなら、特別な設定をしなくても、組み立てて電源を入れるだけでした。

今回はタッチパネルの設定をしてみます。

 

 

付属DVDの設定方法で試してみる

まず、付属DVDの Document フォルダの下にある動画ファイルの MPI3508_Driver_en.mp4 を見てみました。

Quimat3.5インチタッチスクリーンの付属DVD

以下の手順で設定を行えばよいようです。

  1. 付属DVDの Driver フォルダの下にある LCD-show.tar.gz をRaspberry Piの /boot にコピーする
  2. LCD-show.tar.gz を展開する
  3. 展開されてできた LCD-show/boot の下の config-35-*.txt(*は480X320などの解像度)の中から好みの解像度のファイルを選び、/boot の下に config.txt としてコピーする(私は720X480にしました)※
  4. Raspberry Piを再起動する
config.txt はすでに何らかの設定をしているかもしれないので、コピーの前にバックアップを取り、3のコピー後のファイルにその設定を反映する必要があるかもしれません。

 

これで一応タッチパネルが反応するようになりました。

しかし、タッチしている部分とは全然違う場所にポインタが表示されます。

これでは使い物になりません。

 

Webに掲載されていた方法で問題を解決する

そこで、Webを検索したところ、偉大なる先達の記事を発見しました。

公開していただいている情報をありがたく使わせていただきます。

 

私のやった手順は以下です。

(2018/9/2追記:手順が不足していたので追記しました。)

  • /etc/X11/xorg.conf.d ディレクトリを作成します。
  • /etc/X11/xorg.conf.d/99-calibration.conf  というファイルを作成し、以下の内容を書き込みます。
Section "InputClass"
Identifier "calibration"
MatchProduct "ADS7846 Touchscreen"
Option "Calibration" "3936 227 268 3880"
Option "SwapAxes" "1"
Option "InvertY" "1"
EndSection
 
  • xserver-xorg-input-evdevをインストールします。
sudo apt-get update
sudo apt-get install xserver-xorg-input-evdev
 
  • 以下のコマンドを実行し、Raspberry Piを再起動します。
sudo cp -rf /usr/share/X11/xorg.conf.d/10-evdev.conf /usr/share/X11/xorg.conf.d/45-evdev.conf
 
無事、タッチしたところにマウスポインタがくるようになりました。
ちなみに、このタッチパネルはNintendo DSのような感圧式です。タッチペンで操作した方が良いと思います。
 

Quimat3.5インチタッチスクリーンの画面

 

(c) 2018 toomath