コンピューター好きのブログ

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ノートPC用のDDR3メモリを普通のデスクトップPCで使用する方法

ここ数年私はノートPCやCPUオンボードのMini-ITXのPCに心奪われ、普通の自作PCから遠ざかっておりました。

 

しかし最近、LGA1155のATXマザーボードGIGABYTE GA-Z68P-DS3をゲットし、少しずつPCをパワーアップしていく楽しさを久々に味わっています。

 

現在このPCは、CPUがIntel Celeron G550、メモリがDDR3 4GB、グラフィックボードがGeForce 210です。かなりショボいですが、特に不満は感じていません。

 

ただ、いずれCPUだけはCore i7にすることを決めていて、お金を貯めています。

でも、お金を貯めているだけだとうっぷんが溜まるので、たまにはちょこっとパワーアップしたい!

 

ということで、ちょっと変わった方法でメモリを増設してみました。

(2020/08/05追記)

記事の末尾に記載していますが、不具合が発生したので今はこの方法を使っていません。

(2020/09/19追記)

どうしても諦めきれなくてもう一度別のマザーボード(ASUS B75M-PLUS)で試したところ、今度はmemtest86やWindowsメモリ診断で問題が検出されず今のところ正常に使えています。

 

 

ノートPC用のメモリをデスクトップPC用に変換するアダプターを購入する

変わった方法とは、ノートPC用のメモリ(S.O.DIMM)をデスクトップPC用(DIMM)に変換するアダプターを使う方法です。

近年、ノートPCやMini-ITXのPCばかり使っていたので、ノートPC用メモリはいくつか手元にあります。これを活用しようと考えました。

 

Amazonで以下の商品を購入しました。528円でした。

 

アダプターが中国から到着!

中国から発送されるので、注文から到着まで2週間以上かかりましたが、無事届きました。

下記のような袋に入っていました。マザーボードなどはこんな袋に入っていますよね。

ノートPC用メモリをデスクトップPCに刺すためのアダプター

ノートPC用メモリをデスクトップPCに刺すためのアダプター

袋から出して見てみると、結構加工精度が高く見えます。安かったのであまり期待していませんでしたが、これはいけそうな気がします。

DDR3メモリ変換アダプター(表)

DDR3メモリ変換アダプター(表)

DDR3メモリ変換アダプター(裏)

DDR3メモリ変換アダプター(裏)

 

試しに2GBのDDR3メモリを装着!しかし動かない。。

まずは手持ちで一番小さい容量の2GB(PC3-12800)で試してみます。はい、ビビってます。メモリ壊れたら嫌ですもんね。

以下がメモリ。

DDR3 SO-DIMM 2GBメモリ

DDR3 SO-DIMM 2GBメモリ

以下が装着したところです。

2GBのメモリをアダプターで装着

2GBのメモリをアダプターで装着

恐る恐る電源を入れてみると。。駄目です。起動しません。。

電源が入ったと思ったら停止を繰り返します。

 

でもこの症状、どこかで見たことがあるような。。そうだ!メモリのデュアルチャネル動作がうまくいっていないときだと思い当たりました。

 

GA-Z68P-DS3は下記のようにメモリスロットが4つあり、左から1番目と3番目、2番目と4番目に同じ容量のメモリを刺すと、デュアルチャネルで動作するようになっています。

アダプター装着前

アダプター装着前

最初、デュアルチャネルで動かそうと思って2GBのメモリを1番目と3番目に刺したのですが、そのときに同じ症状になり、しょうがないのでデュアルチャネル動作を回避するために1番目と2番目に刺したのでした。

 

どうやらデュアルチャネルは同じメーカーの同じメモリを2つ使うことが基本なようです。私は別メーカーの異なるメモリを使ったのがいけませんでした。

 

4GBのDDR3メモリを装着!動いた~

そこで、下記のように4GB(PC3-10600)のメモリで試したところ、異なる容量のためデュアルにならず、無事認識してくれました。良かった~。

4GBのメモリをアダプターで装着

4GBのメモリをアダプターで装着

その後、調子に乗って下記の8GB(PC3-10600)のメモリを刺しましたが、無事使えています。

これで合計12GBになりました!やった!

DDR3 8GBのS.O.DIMM

DDR3 8GBのS.O.DIMM

 

ノート用メモリは余っているけどデスクトップ用メモリがない!というときはアダプターを使ってみてはいかがでしょう。

 

オーバークロックなどシビアなタイミングを要する場合には不向きかもしれませんが、私のように容量を増やしたいだけならありだと思います。

 

(2019/09/05追記)

さらに調子に乗ってもう一つ同様の製品を買っちゃいました。以下のものです。

438円でした。8GBのメモリを差して、こちらも問題なく使えています。 

合計20GBになりました!

 

(2020/08/05追記)

Linuxで大規模なソフトウェア(TensorFlow)のコンパイルを行ったところ不可解なエラー(コンパイラがsegmentation fault)が頻発!

メモリーのエラーを疑ってmemtest86とWindowsメモリ診断にかけたところ異常が検出されてしまいました。

もしかしてアダプターか?と思ってアダプターを外してメモリ単体でWindowsメモリ診断にかけたところ正常でした。。

メモリーのオーバークロックなどはしていません。容量は正しく認識されますが、メモリーの特定の場所にアクセスするとダメみたいです。

2つのアダプターのうちどっちがエラーになっているかまで特定していませんが、どうしても使わないといけないときまでお蔵入りになりそうです。

(2020/09/20追記)

上にも記載しましたが、現在は問題なく使えています。マザーボードとの相性が良くなかったのかなぁ。。

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