コンピューター好きのブログ

主にコンピューター・ラズパイと電子工作・オーディオ関連の記事を書いています。

AVアンプ付属の専用マイクなしで自動音場補正システムを使って6.1ch環境を構築してみました

先日、ハードオフで6.1ch対応AVアンプの Pioneer VSX-D814-S を購入しました。

専用のマイクなしで自動音場補正システムを使い、念願の6.1ch環境を作りましたので、顛末をご紹介したいと思います。

 

 

中古のVSX-D814-Sをゲット

いつものように掘り出しものが無いかなぁと最寄りのハードオフを物色していると、ジャンクコーナーで Pioneer VSX-D814-S を見つけました。

動作未確認で税込 3,240円 です。本体のみでリモコンなどは付いていません。

 

家にはすでに5.1ch対応AVアンプ DENON AVC-1550 がありますが、AVC-1550 はリビングでテレビやDVDを見るのに使っているし、前から自分の部屋に実験用のAVアンプを導入したいと思っていたので、激しく欲しくなってしまいました。

 

手元にはCPUを買うために途中まで貯めた5,000円があります。

ジャンクだから起動しない恐れがあるけど、もし電源が入ったら縁があったと思って買しまおうと決めて、お店でセルフチェック※したところ、電源が入りました。

※このお店は自分で電源の確認ができる場所があるのです。ありがたい!

 

よし、買おうと決断し、一緒にジャンクで売られていたYAMAHA TSS-15用の5chスピーカー一式(サブウーファーは含まず、全部で 324円 × 5 = 1,620円)と共に購入しました。

その場でネットで調べたところ、TSS-15 は結構評判が良いのでスピーカーもそんなに悪くないはずと判断しました。

 

6.1chにしたかったので本当はあと2つスピーカーが欲しかった※のですが、このとき、予算が5,000円しかなかったので、諦めました。

※VSX-D814-S はサラウンドバックスピーカーを2つにできるので、どうせなら7スピーカー+サブウーファーで6.1chにしようと考えました。

 

動作確認

まず、各チャンネルの音が出ることを確認するため、TSS-15用のスピーカーを VSX-D814-S に接続します。しかし、TSS-15 のスピーカーは下のような形状になっていて、VSX-D814-S にはそのまま接続できません。

TSS-15用のスピーカー

TSS-15用のスピーカー

そこで、先の方を切って被膜を剥き、露出した導線を VSX-D814-S の各チャンネルに順次つないだところ、サブウーファーを除くすべてのチャンネルで音が出ました。

 

サブウーファーはアンプ付きのものでないと VSX-D814-S に繋げないため、5.1ch対応DVDプレーヤーの Pioneer HTZ-232DV をアンプ付きサブウーファーに見立てて確認しました。※

※HTZ-232DVのアナログ左入力にVSX-D814-Sのサブウーファー出力を接続しました。

 

ひとまずフロントの2chとサブウーファーだけつなぎ、軽く音楽を聞いてみましたが、予想以上にクリアでしっかりした音が出て驚きました。

小さいスピーカーなのであまり期待していなかったのですが、結構迫力もあります。

6.1ch構成にしたときのことを思うと、わくわくしてきました。

 

光デジタル接続にする

数日後、Amazonで注文した光デジタルケーブルが届きました。

 

我が家の自作パソコン(マザーボードは GIGABYTE GA-Z68P-DS3)は同軸出力がないので、デジタル接続するには、光デジタルケーブルが必要となります。

このため、VSX-D814-S が使えるとわかったとき、速攻で注文しておいたのです。

 

これでドルビーデジタルやDTSで多チャンネル音声が聴けます。

 

なお、私は個人的に光デジタルの方が電磁ノイズに無縁な気がして好きなのですが、実際は同軸の方が正確に信号が伝わるそうです。

 

自動音場補正システム「オートMCACC」を使う

買う時はあまり気にしていませんでしたが、VSX-D814-S は自動で多チャンネル環境のセットアップができる「オートMCACC」機能を備えています。

マイクをリスニングポイントにおいて「オートMCACC」を実行すると、各スピーカーから順番に出る音をマイクが拾い、スピーカーの出力などを自動で調整してくれるものです。

この機能を使えば、適当にスピーカーを配置しても勝手にいい感じにしてくれそう!使ってみたい!

 

しかし、「オートMCACC」を使うには、リモコンと専用のマイクが必要になります。

そこで、リモコンはヤフオクで2,980円で入手しましたが、マイクがどこにも売っていません。。

 

どうしようかと思ってマイクをつなげるジャックを見ると、普通のステレオピンジャックに見えます。これなら普通のステレオマイクが使えるかも?と思い、手元にあった下のマイクを使ってみたところ。。やった!「オートMCACC」が使えました!

 

サンワサプライ フラット型PCマイク 3.5mmステレオミニプラグ 無(全)指向性 MM-MC23

サンワサプライ フラット型PCマイク 3.5mmステレオミニプラグ 無(全)指向性 MM-MC23

 

 

スピーカーを追加購入

無事「オートMCACC」が使えましたが、まだスピーカーが5個しかないので、6.1ch環境は作れません。

子どもから借りたお金を握りしめ、再びハードオフに行って安い中古のスピーカーを探します。

残念ながら前に目を付けておいたDENONのスピーカーはありませんでしたが、Pioneerのサラウンドスピーカーを見つけて購入しました。2つで 648円 でした。

 

スピーカーの設置

その後、暇がなくて時間が空いてしまいましたが、自室の天井近くにサラウンドスピーカーとサラウンドバックスピーカーを設置しました。

下の写真のような感じです。

サラウンドスピーカー

サラウンドスピーカー

サラウンドバックスピーカー

サラウンドバックスピーカー

フロントとセンターは下のようになります。

フロントスピーカーとセンタースピーカー

フロントスピーカーとセンタースピーカー

 

「オートMCACC」の威力を期待して、各スピーカーの位置や向きはかなり適当です。

 

スピーカーを設定したら、早速「オートMCACC」を実行してスピーカー出力を調整し、無事6.1ch環境を構築することができました!万歳!

黒い表示領域の右の方に赤く光っているのがMCACCが有効になっていることを示すランプです。

MCACCが有効になったVSX-D814-S

MCACCが有効になったVSX-D814-S

下がアップ画像です。 

MCACCのランプが光っているところ

MCACCのランプが光っているところ

実はまだ ドルビープロロジックIIx で YouTube の懐かし音楽を聴くくらいしかできていませんが、音に包み込まれるような感覚を味わえています。

 

中古で VSX-D814-S のような自動音場補正システムが付いたAVアンプを入手したけど専用マイクがないよ~(泣)という方がいたら、普通のステレオマイクが使えるか試す価値はあるかもしれません。

(2019/05/24追記)

実は少し前から本当にMCACCでちゃんとセットアップができているのか気になっていました。そこで、VSX-D814-Sに設定された各スピーカーの距離を確認したところ、実際の距離とかなり近い値になっていました。普通のマイクでも結構いけるもんですね。厳密なところはわかりませんが。。

 

 

(c) 2018 toomath