突然ですが Raspberry Pi Zero W ってオーディオジャックが付いていないので、HDMIかBluetoothかUSB接続スピーカー経由でしか音を出せないんですよ。
HDMI経由となるとスピーカー付きのディスプレイを繋げないといけないし、Bluetooth経由だとBluetoothスピーカーを繋げないといけません。そして、私はUSB接続スピーカーを持っていません。
もっと手軽に音声を出力したい!
Raspberry Pi 2 や 3 みたいにオーディオジャックが付いていれば便利なのにな~と思っていたところ、USBオーディオ変換アダプタなるものを見つけたので Raspberry Pi Zero W で使ってみました。
USBオーディオ変換アダプタを入手
ゲットしたのは以下の製品です。
Linuxで動くようなので、Raspberry Piでも動くだろうと考え、Amazonで900円くらいで購入しました。オーディオ出力だけでなく、マイク端子も付いています。
初期設定
まず、USBオーディオ変換アダプタをUSBポートに刺します。何もしなくても認識はしてくれました。
ただ、Raspberry Pi Zero W はUSBポートがマイクロUSBなので変換が必要です。ご注意を。
次に、USBオーディオ変換アダプタをデフォルトのサウンドデバイスにするため、
/home/pi/.asoundrc に下記の内容を記載しました。
pcm.!default {
type asym
capture.pcm "mic"
playback.pcm "speaker"
}pcm.mic {
type plug
slave {
pcm "hw:1,0"
}
}pcm.speaker {
type plug
slave {
pcm "hw:1,0"
}
}
最後にUSBオーディオ変換アダプタの緑のジャックにスピーカー、赤のジャックにマイクを接続します。
以上で設定は終わりです。
alsamixerで音量を調節する
Raspberry Piは alsamixer を使って音量を変更できます。
ターミナルを開いて alsamixer と入力してEnterを押すと以下の画面が開きます。
USBオーディオ変換アダプタを選択するため、F6を押すと下記の画面が開きます。
「USB Audio Device」がUSBオーディオ変換アダプタなので、十字キーで「USB Audio Device」を選択してEnterを押します。
すると、下記の画面になります。
文字がにじんでしまっていますが、一番左がスピーカー(Speaker)、真ん中がマイク(Mic)、一番右が自動利得制御(Auto Gain Control)です。
十字キーの左右で選択し、上下でボリュームを変えます。自動利得制御は変え方が分かりませんでした。(変えられない?)
上の画面は[再生]のボリュームのみ変更可能ですが、[録音]も含めすべての変更を行いたい場合は、F5を押します。すると下の画面になります。
Google Assistant で使ってみる
下の記事に書いたように googlesamples-assistant-pushtotalk を実行すると。。
無事Google Assistantでマイクとスピーカーが使えることを確認できました。
スピーカーは100円ショップで数年前に買った下のもの。
マイクは下のものを使いました。
サンワサプライ フラット型PCマイク 3.5mmステレオミニプラグ 無(全)指向性 MM-MC23
- 出版社/メーカー: サンワサプライ
- 発売日: 2012/06/30
- メディア: Personal Computers
- 購入: 1人 クリック: 1回
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今回使ったUSBオーディオ変換アダプタは、1個のUSBポートでマイクとスピーカーが使えるため、なかなか便利です。
Raspberry Pi Zero や Raspberry Pi Zero W で手軽にGoogle Assistantを使ったり、イヤホンで音声を聴きたいなんてときに良いと思います。おススメです。