先日、マザーボード(Intel D525MW)のS/PDIFピンに同軸デジタルケーブルを接続して、デジタル音声出力をしてみた記事を書きました。
デジタル音声の出力先はAVアンプのPioneer VSX-D814-Sなのですが、このAVアンプは96kHz/24bitのリニアPCMに対応しています。
ということは、CDの44.1kHz/16bitを超えるハイレゾの音を入力できるということになります。
私は今までハイレゾの音を聴いたことがなく、どれほど音質が良くなるのか聴いてみたかったので、D525MWにインストールしたLubuntu 18.04 LTS※で96kHz/24bitのリニアPCMを出力可能にしてみました。
※LubuntuとはUbuntuから派生したLinuxです。Ubuntuよりかなり軽量なので、D525MWのように非力なマザーボードでも余裕で動きます。
- 音声をS/PDIF出力にする
- 96kHz/24bit出力にする
- ハイレゾ音楽を聴いてみたけど違いがわからない。。
- スピーカーがハイレゾに対応しているか確認してみる
- AVアンプがハイレゾに対応しているか確認してみる
- まとめ
音声をS/PDIF出力にする
まず、Lubuntuの音声をS/PDIF出力にします。
以前の記事にも書きましたが、音声をS/PDIF出力にする方法を下に記載します。
Ubuntuでも同じではないかと思います。
- 左下のメニューから「サウンドとビデオ」→「PulseAudio音量調整」を開く
- 「設定」タブを選び、プロファイルを「デジタルステレオ(IEC958)出力」に変更
96kHz/24bit出力にする
次に、音声出力のサンプリングレートと量子化ビット数を96kHz/24bitにします。
音声出力がPulseAudio経由になっているので、/etc/pulse/daemon.confを編集して96kHz/24bit出力を可能にします。
下記のように変更してOSを再起動すると、VSX-D814-Sの液晶画面に"PCM 96"と表示されることを確認しました。
・変更前
; default-sample-format = s16le
; default-sample-rate = 44100
・変更後
default-sample-format = s24le
default-sample-rate = 96000
ハイレゾ音楽を聴いてみたけど違いがわからない。。
それでは、設定ができたのでWALKMAN公式ミュージックストアのmoraからダウンロードした無料のハイレゾ音楽を聴いてみます。(XperiaのCMの曲なのかな?)
ちなみにmoraはWALKMANを持っていなくても無料でユーザー登録ができます。
使ったアプリはAudaciousです。初めて使いましたがなかなか使いやすいです。
ウィンドウの下部のスタータスバーにFLACやAACなどのファイル形式や、サンプリングレート、ビットレートが表示されます。
肝心の音質ですが。。正直違いが分かりません。(^_^;)
PulseAudioのサンプリングレートを44.1kHz/16bitと96kHz/24bitで何度か切り替えてみましたが、私の耳ではほとんど違いが分からず。。
なんとなく96kHzの方がより細かく音が聴こえるような気もしますが、もっと良いスピーカーでないとダメなんですかね~。
スピーカーがハイレゾに対応しているか確認してみる
と思って下記の記事を参照したところ、高域が40kHz以上再生できる性能がないといけない模様。
【2018年版】ハイレゾ対応スピーカーのおすすめ20選。高音質を楽しもう
今使っているスピーカーはYAMAHA TSS-15付属のものです。
↓のTSS-15の取扱説明書を見ると、スピーカーの再生周波数帯域の記載がありません。しかし、アンプ出力のところに再生周波数「40Hz-20kHz」と書いてあります。
ということは、スピーカーは40kHzに対応していないかもしれません。
https://jp.yamaha.com/files/download/other_assets/8/315398/TSS-15_J-4.pdf

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AVアンプがハイレゾに対応しているか確認してみる
残念ながらスピーカーの性能がハイレゾに対応していないらしいことがわかりましたが、それ以前にスピーカーに出力するAVアンプがハイレゾに対応している必要があることに気づきました。
入力は96kHz/24bitに対応しているのだから、スピーカー出力も40kHzに対応しているといいな~と思ってどきどきしながらVSX-S814-Sの取扱説明書を見ると。。残念ながら20kHzまででした。
ハイレゾなんて言葉が無いころの製品だから当然ですよね(^_^;)
どうやら人間の可聴域は20kHzくらいまでらしく、それに合わせてある製品が多いようです。
(2019年4月10日追記)
すみません。勘違いしていました。VSX-S814-Sはハイレゾに対応できているようです。定格出力に20Hz~20kHzと書いてあるので20kHzまでと誤解していましたが、周波数特性を見ると5Hz~100kHzと書いてありました!
ちなみに私が持っているもう一つのAVアンプ DENON AVC-1550 も周波数特性は10Hz~100kHzでした。やった!
よく考えたらVSX-S814-SもAVC-1550もハイレゾ(96kHz/24bit)に対応しているから当然だった?
まとめ
今回、同軸デジタルからの96kHz/24bit出力を試したことで、ハイレゾの定義などを調べるきっかけになって良かったです。
残念ながら真のハイレゾは聴けませんでしたが、いずれハイレゾに対応したアンプやスピーカーを揃えたいと思います!(大いなる野望)
欲しいものがどんどん増えていく。。
(2019/06/02 追記)
その後、ハイレゾ対応をスピーカーを導入してみました。下記の時期に顛末を書きましたので、よろしければご覧ください。