コンピューター好きのブログ

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CPUクーラーを交換したので改めてCore i7-2600Kをオーバークロックしてみました

先日、Core i7-2600KのCPUクーラーをThermaltake Contac Silent 12に交換しました。

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CPUクーラーの交換でかなりCPUの温度を下げることができたので、オーバークロックに挑戦してみました。

環境

CPU:Intel Core i7-2600K

CPUクーラー:Thermaltake Contac Silent 12

マザーボード:GIGABYTE GA-Z68P-DS3

メモリ:DDR3 1333 10GB(8GB + 2GB)

オーバークロックの仕方

GA-Z68P-DS3のBIOSによるオーバークロック方法をご紹介します。

BIOS画面に入る

まずPC起動時にDELETEキーを押すことでBIOS画面に入り、さらに「MB Inteligent Tweaker(M.I.T)」に入ります。すると↓の画面になります。

GA-Z68P-DS3のBIOS画面

GA-Z68P-DS3のBIOS画面

倍率の設定

上から2番目の「Advanced Frequency Setting」に入ると↓の画面になります。

「CPU Clock Ratio」でEnterを押すと倍率を入力する画面が出るので数値で入力します。ここでは45倍にしています。

倍率を変えているところ

倍率を変えているところ

電圧の設定

上から4番目の「Advanced Voltage Setting」に入ります。

↓のような画面になるので、「Dynamic Vcore(DVID)」を +0.000V から変更します。ここでは +0.050V にしています。ネット情報だと+0.100Vくらいまでなら行けるそうです。

 

なお、この設定が具体的にどういう影響を及ぼすのかは分かっていません。設定名から推察すると、動的にCPUの電圧を変える時の上限値なのかなと思っています。

一通りBIOSの設定を見たところ、ここしか関係ありそうなものがなく、変えてみたらオーバークロック上限が上がったので効果はあると思われます。

電圧変更はCPUにダメージを与え、寿命を縮める可能性があります。試される場合は自己責任でお願いいたします。

電圧を変更しているところ

電圧を変更しているところ

結果

電圧アップなし

4.0GHzから0.1GHzずつ増やしてみましたが、4.3GHzが限界でした。4.4GHzだとWindows 10起動中に青画面(ブルースクリーン)になって勝手に再起動します。

 

4.3GHzであればCINEBENCH R15とCINEBENCH R20が問題なく完走しました。

高負荷時の様子をHWMonitorで見ると↓のような感じでした。

Core i7-2600Kを4.3GHzで動かしているとき

Core i7-2600Kを4.3GHzで動かしているとき

電圧アップあり

Dynamic Vcore(DVID) を +0.05V にしたところ4.5GHzで起動はしましたが、CINEBENCH R15実行中にフリーズし、ブルースクリーン→強制再起動となりました。

そこで +0.06V にしたところ、CINEBENCH R15とCINEBENCH R20が完走しました。ただし、CINEBENCH R20の後半で頻繁に1.6GHzへのクロックダウンが発生します。冷却不足のためサーマルモニタリングテクノロジーにより負荷が抑制されたのかもしれません。

こちらも高負荷時の様子をHWMonitorで見ると↓のような感じでした。

Core i7-2600Kを4.5GHzで動かしたとき

Core i7-2600Kを4.5GHzで動かしたとき

まとめ

電圧アップにより4.5GHzにオーバークロックできましたが、負荷をかけるとクロックダウンするためあまり意味がないです。また、電圧増加はビビりな私の精神的に良くないので常用はあきらめました。

電圧アップが不要な4.3GHzだとクロックダウンもなく安定動作していますので、これで使っていきたいと思います。

 

以上、Core i7-2600Kをオーバークロックしたお話でした~

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