いやぁ自作PC界隈はRyzenで盛り上がっていますね~。
私はまったく蚊帳の外です。
いくら性能が良いと言ってもCPUに1万円も出せない経済状況なので。。
相変わらずSandy Bridge世代とIvy Bridge世代のCPUでしのいでいます。
そこにこの度新たに力強い仲間が加わりました!
Intel Xeon E3-1230 v2 というIvy Bridge世代のCPUです。
私は何度かPCを自作していますが、Xeon(ジーオン)を使ったのは初めてです。
それではXeon導入に至った顛末をご紹介したいと思います。
Xeonとは
サーバーで使われるIntel製のCPUです。サーバーとは他のコンピューターにサービスを提供するコンピューターで、ファイル共有サーバー、Webサーバーなどがあります。
連続運用かつ多くのコンピューター向けに処理を行うことが想定されるため、一般的に普通のPCよりも高信頼、高性能に作られています。
高信頼は、精度の高い部品を使ったり、エラー訂正ができるECCメモリを使ったり、HDDやSSDが二重化されていたりとかで担保されます。
高性能は、CPUを複数搭載したり、メモリへのアクセスを速くすることなどで実現されます。
ファイルサーバー用にマザーボードを購入
先日、新たにLGA1155のマザーボードを入手しました。GIGABYTE GA-B75M-D3V-JPです。ヤフオクで送料込み2,390円でした。どうやらマウスコンピューター向けのOEMのようです。
このマザーボードを買ったのは、ファイルサーバーに使っていたLGA775のマザーボードと入れ替えたかったからです。Core2 Quad Q8400 の組み合わせで使っていたのですが、性能的には不満がないものの消費電力が気になってしまって。。
Core2 Quad Q8400はTDPが95W、アイドル時の消費電力が60Wほどの模様。
一方、手持ちのLGA1155のCPUであるCore i7-3770ならTDPが77W、アイドル時で44W程度らしい。しかもCore i7-3770の方がかなり性能がいい。Passmarkのベンチマークスコアを見ると、2007→6366で3倍以上となります。
Core i7-3770は他のマザーボード ASUS B75M-PLUS で使っているため、ひとまずファイルサーバーは Celeron G550 + GA-B75M-D3V-JP で運用することにしました。
ちょっと性能が。。
しばらくCeleron G550 + GA-B75M-D3V-JPの構成でファイルサーバーを運用していましたが、遅い。。
たまにファイルサーバー(OSはCentOS 7)にログインしてChromeブラウザを操作することがあるのですが、すごくもっさりします。
Celeron G550は2コア2スレッドだしPassmarkベンチマークスコアが1295なので当然ですね。Core2 Quad Q8400は古いとはいえ4コア4スレッドでしたから。
あと、このファイルサーバーはDockerを立ち上げて他のこと(Webサーバーなど)もさせており、今後さらにOpenCVを使った画像処理などもさせてみようと思っているため完全に力不足です。早急にCPUを交換したい!
でもCore i7は高い。。
できればLGA1155のCore i7が欲しい!でも高い。一番安そうなCore i7-2600でも5,000~6,000円はする模様。
どうしようかな~と思ってB75M-PLUS※の対応CPU一覧を見るとXeonがあります。
※GA-B75M-D3V-JPはOEM製品なので対応CPUなどの情報が非公開でした。
おぉ?Xeon載るの?でもどうせ高いんだろうなーと思ってヤフオクを検索したら。。Core i7と同じ4コア8スレッドのXeon E3-1230 v2が4,000円です。
Passmarkのベンチマークスコアは6188、Core i7-3770の6366とそれほど遜色なし。
まじ?グラフィック機能はないみたいだけど手持ちのしょぼいグラフィックカードと組み合わせれば問題なし!ということで速攻落札しました。送料込みで4,200円でした。
私が入手したXeonの仕様
まず私が所持しているIvy Bridge世代のCore i7-3770の仕様は以下です。
- 4コア8スレッド
- ベース3.4GHz、ターボブースト3.9GHz
- TDP 77W
- ECCメモリー非対応
- グラフィック機能あり
詳細は以下。
インテル® Core™ i7-3770 プロセッサー (8M キャッシュ、最大 3.90 GHz) 製品仕様
今回私が手に入れたXeon E3-1230 v2の仕様は以下です。
Core i7-3770よりちょっとクロックが低いですがその分TDPが低いので常時起動のサーバーには向いていそうです。
- 4コア8スレッド
- ベース3.3GHz、ターボブースト3.7GHz
- TDP 69W
- ECCメモリー対応
- グラフィック機能なし
詳細は下記をご覧ください。
インテル® Xeon® プロセッサー E3-1230 v2 (8M キャッシュ、3.30 GHz) 製品仕様
Xeonを使ってみた感想
届いてさっそくB75M-PLUSに組み込んで動作確認します。グラフィック機能がないので余っているGeforce 210のグラフィックカードを使ったところ、動作はまったく問題なし!ちゃんとXeonとして認識され、4コア8スレッド使えています。Chromeブラウザもサクサク。ばっちりです。
もともとB75M-PLUSに載せていたCore i7-3770はGA-B75M-D3V-JPに載せてWindows10のデスクトップPCとして使うことにしました。
お高い憧れのCPUで自作できる日が来るとは。。感無量です。(古いCPUですけどね(^_^;))
以上、初めてXeonを使ってみたお話でした。
お持ちのマザーボードがXeonに対応していたら意外と安くCore i7クラスの性能が実現できるかもしれませんよ~。