夏ですね~。怪談の季節ですね~。
怪談と言えば夜。夜の暗闇が怖いという方は多いのではないでしょうか。
私はもういい歳ですが、暗いところが苦手です。
最近まではそんな感情を失っていたのに、最近また怖くなったのです。
子どもの頃はご多聞に漏れず、幽霊や妖怪などのお化けが怖くて、暗闇が恐怖でした。
夜にトイレに行くのが怖くて仕方なかったです。
小学校低学年で見た「土曜ワイド劇場」の吸血鬼の話が今でも忘れられません。吸血鬼の存在を信じ、ダイヤブロックで作った十字架を枕元に置いて寝ていました。
中学生まではそんな調子でしたが、高校生で夜更かしを覚え、平気で深夜まで起きているようになると、暗闇が怖いという感覚は薄れていきました。
大学生になって徹夜するようになるとほとんど感じなくなり、社会人になって日が変わってから帰宅することが多くなると、完全に克服できたと思うようになりました。
夜寝ているとき、何度か金縛りにあったことはあるのですが、これは脳が起きているけど身体が寝ているから起きるんだよと聞いたので、特に気にしていませんでした。
しかし、克服したというのは思い過ごしだったようです。
暗闇に恐怖を感じなくなったのは、単に恐怖を呼び起こすきっかけを、意識していたかどうか分かりませんが、避けてきたからだと思います。
最近、子どもにせがまれて、小野不由美さん原作の映画「鬼談百景」を観てしまい、そのきっかけを作ってしまいました。
いくつかの話のオムニバスで、色んなタイプの怪談が展開されますが、私が一番怖かったのは「影男」です。よくある怪談話なのかもしれませんが、私は大きな音が苦手なので、影男が窓を叩く大きな音がものすごく怖かったのです。
今思い出しても寒気がします。背後がすーっとして、振り向くのがためらわれる感じです。
暗闇が怖くて得することは無さそうな気がしますので、恐怖を呼び起こすきっかけを作ることをおすすめはしません。
しかし、暗闇への恐怖は、久しぶりに味わう懐かしい感覚でもあります。鈍った感覚を刺激したい方にはきっかけ作りをおすすめします。