中古パソコンにWinChip2を搭載し、しばらくは満足していましたが、その後、カミさん(その頃はまだ彼女)の実家のパソコン(富士通のFMV DESKPOWER CE)をパワーアップしようという話になり、CPU(Pentium 120MHz)をバッファロー製のCPUアクセラレータ(確かAMD K6-2 300MHz搭載)に換装したところ、めちゃ速くなったことに感激し、自分もK6-2が欲しいと思うようになってしまいました。
その頃の私は、欲しいと思うとずっとそのことを考えてしまう、どうしようも無いやつだった(今も変わらない?)ので、何とかK6-2を使いたいと考え、遂に人生初のマザーボード購入に踏み切りました。
マザーボードを入れ替えるつもりのCOMPAQパソコンがAT電源だったので、AT電源対応のマザーボードを選択しました。メーカーは確かSOYOでしたが、型番は忘れてしまいました。
(実はSOYOの前にハードオフでSuperMicroの中古マザーを買いましたが、K6-2に対応していないことを知り、涙にくれた記憶は闇に葬ったつもりでしたが駄目でした)
最初に買ったK6-2は確か400MHzだったと思います。値段は覚えていませんが、1万~2万円くらいだったような気がします。ローエンドですね。
それでもベンチマークでは、整数演算でこのとき主流のIntel Pentium IIに匹敵する数値を叩き出していました。ベンチマークのやり方を知ってから、安いCPUで高いCPU並みの性能を実現する技術、その名もオーバークロック(無理やりCPUの動作周波数を高くして性能を引き上げる技術)の楽しさに目覚め、AMD製CPUでIntel製CPUを打倒すべく、手を出してしまったのが、K6-III 400MHzです。(450MHzもありましたが品薄で入手できず(涙))
CPUに供給する電圧を高めるという、一歩間違えばCPUを壊してしまうリスクを冒しながら、450MHzにクロックアップし、ベンチマークを実行しては、一人で結果を見てほくそ笑んでいました。
3dfxのVoodoo3との組み合わせで、Sega Rally 2という当時最新のレースゲームを快適にプレイしたのも良い思い出です。
その後AMDからAthlonが出て、フェードアウトしていきましたが、AMDが初めて王者Intelを凌駕したCPUだった(ただし同一クロックで)と記憶しています。
K6-IIIは、私の思い出の中で最も燦然と輝いているCPUです。