私にとって自作用のPCケースは悩ましい存在です。
PCケースがあるからといって何か機能が増えるわけではないし、性能が良くなるわけでもない。
それなのに結構値は張ります。安くても3,000円はします。
3,000円くらい出せよと思われるかもしれませんが、PCケースに「色んなパーツをまとめて収めておく箱」以上の価値を見いだせていない私は3,000円が惜しいのです。
でも、さすがにPCケースがないとマザーボードや電源などを野ざらしで使うことになるため、場所は取るし、ホコリは溜まりそうだしで実用上難があります。
そこで、出来るだけ安く済ませるため、すべてではないですが、100円ショップの商品を使ってMini-ITX用のPCケースを作ってみました。
PCケースに収めるパーツ類
今回、自作PCケースに収めるパーツは以下となります。ほとんど余り物です。
- マザーボード:Asrock Q1900B-ITX(CPUオンボード)
- メモリ:DDR3 S.O.DIMM 2GB
- HDD:ATA133 160GB(ATA→SATA変換基盤を使って接続、激遅)
- 電源:250W ATX電源(なんと20年くらい前の骨とう品。今回、中に溜まっていたホコリを掃除機で吸ってきれいにしました)
PCケースの材料を用意する
まず、100円ショップのダイソーで下の商品を調達しました。
プラスチックのかご2個と、
PPシート1枚です。
次に、最寄りのEdionでケース用LEDとリセットスイッチを購入しました。それぞれ302円で合わせて604円でした。
リセットスイッチは電源スイッチとして使うために買いました。仕組みは同じなので。
私はリセットスイッチをほとんど使わないため、リセットスイッチはなしです。
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↓のようにパーツをケースに収めるイメージです。
PCケースを組み立てる
マザーボードをプラスチックの板に固定する
マザーボードの裏側をむき出しにしておくと、ハンダ付け部分に金属が触れてショートする危険があります。このため、ダイソーで購入したPPシートを張り付けて保護します。
ハサミを使ってプラスチックの板を適当な大きさに切り、マザーボードをネジで取り付けます。ネジ穴は千枚通しを使って開けました。薄いPPシートなので加工が楽ちんです。
マザーボードと電源をケースに収める
マザーボードの外部コネクタを露出させるため、ダイソーのプラスチックのかごを加工します。ニッパーを使って下のように切り取りました。網目状になっているので加工が楽ちんです。(本日2回目)
電源の方も同様に、ケーブルの接続部をニッパーで切り取りました。
続けて、マザーボードにケーブル類をつなぎ、かごの中に収めます。
ここで一つ問題が。マザーボードを固定していないので、外部コネクタにHDMIケーブルなどを刺すと、マザーボードが奥に引っ込んでしまいます。
そこで、下のボルトとナットの出番になります。
下のようにかごにぶっ刺せば、あら不思議マザーボードは奥に引っ込みません。
なお、ボルトとナットはショートの原因になりそうで怖いので、ビニールテープで覆って絶縁しました。
さらに、マザーボードのずれを防ぐため、電源とマザーボードの間に詰め物をしました。
詰め物は、確か以前Seriaで買ったプラダン(プラスチックダンボール)の切れ端です。
HDDをケースに納めてネジで固定する
HDDはネジの穴がうまく合わなかったので、下のように1か所だけネジで止めました。
ワイヤータイで蓋をくっつける
パーツ類を納めましたので、一応蓋をつけます。蓋がなくてもそんなに困らないのですが、ホコリが気になるので。
下のワイヤータイを使い、側面の片側だけ、蓋となるプラスチックのかごをつなげます。
下のようにつなげました。
最後に、ケース用LEDと電源スイッチをビニールテープで適当に固定し、
蓋をかぶせて完成です!作業時間は2時間ほどだったと思います。
電源を入れると、HDDに入っていたLinux Mintが起動しました。
今回の出費
ワイヤータイやネジなど、細々したものは手持ちのものを使ったので、今回は下記の出費だけでPCケースを作成することができました。
プラスチックかご×2個:200円
PPシート×1枚:100円
ケース用LED×1個:302円
リセットスイッチ×1個:302円
合計:904円(税別)
過去に作ったPCケース
実は今までに2個同じような方法でPCケースを作っています。下が初号機です。
Mini-ITXマザーボードのIntel D525MWが収まっています。
これは熱対策のために上部に12cmファン用の穴を開けています。
ファンガードは100円ショップで買ったミニ焼き網(15cm×15cm)です。
この穴を開けるとき結構苦労しましたが、結局12cmファン無しでもCPUやマザーボードの温度がそれほど上がらなかったため、今はファンを撤去しています。
以上、100円ショップの商品を使ってPCケースを作ってみたというお話でした。
できるだけ安くPCケースを調達したい!という方の参考になれば幸いです。