我が家には数年前に購入して放置されているポータブル冷蔵庫(冷温庫)があります。
↓のものです。
夏場に寝室で冷たい飲み物が飲みたくて手に入れたものですが、いかんせん冷却性能が低く、室温が30℃近いと20℃くらいまでしか冷えません。
さすがに生温かすぎる。。ということでお蔵入りしていました。
しかし、今年もかなりの猛暑です。何とか使いたいと考えてネットを調べたところ、↓の素晴らしいサイトを見つけ、我が家の冷蔵庫も冷却力をパワーアップしたくなりました。なんと室温より20℃冷やすことができたようです。
我が家の冷蔵庫も同じペルチェ素子を使用したものなので参考になりそう!
gamp-ameblo-jp.cdn.ampproject.org
結果、なんとか室温-15℃まで下げることができたので、試行錯誤した結果をご紹介したいと思います。
現状の性能を確認
まずは改造前の冷却性能を確認します。普通の室温31℃で20℃でした。どうやら室温-11℃くらいまで冷えるようです。
第一の改造(庫内にアルミパネルをつける)
まず、ペルチェ素子が効率的に吸熱できるようになると思い、ペルチェ素子の吸熱面を中心にアルミパネルを張り付けてみました。
アルミパネルは100円ショップで購入したガスレンジに使うものです。適当な大きさに切って使用しました。
結果、ほとんど冷却性能に変化はありませんでした。そもそも庫内の壁はかなり冷たく、すでに壁から十分に吸熱できていると思われます。
第二の改造(アルミシートでくるむ)
次に、冷蔵庫の保温性を高めるため、100円ショップで購入した保温用のアルミシートを外側に張り付けてみました。↓の写真は一重に張り付けていますが効果が高まると考えて二重にしてみました。
アルミシートはクーラーボックスの性能アップにも使われるようなので期待しましたが、ほとんど冷却性能は向上せず。。
なお、冷蔵庫の下に敷いている金属のお盆は庫内が結露して漏れ出す水を受けるためのものです。冷温庫の下の床が濡れるのが嫌でこうしています。
第三の改造(アルミパネルをやめて銅箔テープを貼る)
アルミパネルだとアルミの熱伝導性が低いから効果がないのかな?と思い、ホームセンターで購入した銅箔テープを庫内の壁に張り付けてみました。
扉付近の熱伝導率が低そうなプラスチックの部分にも張り付けたところ、少し効果があったようで若干冷却性能がアップしました。(具体的な温度は失念。)
なお、銅の熱伝導率は398W/m K、アルミは236W/m Kだそうなので、銅の方が1.7倍近く熱伝導率が高いようです。
第四の改造(ペルチェ素子周りの改善)
面倒であまりやりたくなかったのですが、ここまででほとんど改善が見られなかったため、ペルチェ素子とヒートシンクの間の熱伝導グリスの塗り直しをしました。
元は白いシリコングリスでしたが、CPUクーラーを買ったときに付いてきた灰色のグリスにしてみました。正体不明ですが、灰色なので熱伝導率が高い銀が入っていることを期待です。
また、ヒートシンクを外して分かったのですが、ペルチェ素子の周りにあるウレタンシートのサイズがペルチェ素子と微妙に合っておらず隙間があります。排熱側の熱が吸熱側に回り込んでいそうな気がしたので、上記のアルミシートを小さく切って↓のように隙間を埋めました。
最終形態
↓が最終形態です。冷却性能は室温-15℃となりました。
普通に室内で30℃を超える昨今では物足りませんが、少しは使えるようになったと思います。
思ったような改善はできませんでしたが、あーでもないこーでもないと試行錯誤するのが楽しかったです。結果がついてくればさらに楽しかったと思いますが。。(^^;
いつの日かリベンジできることを夢見ています。
以上、ポータブル冷蔵庫(冷温庫)の冷却性能をアップしてみたお話でした~