以前、LGA775のメーカー製PCやジャンクPCを入手して遊んだ記事を書きました。
そうこうしている間に下記のLGA775 CPUが手元にある状態になりまして、せっかくだからこれらが使えるマザーボードを買ってみようかなと思い始めました。
- Pentium4 650
- PentiumD 820
- Pentium E2200
- Core2 Duo E8500
- Core2 Duo E8600
- Core2 Quad Q8400
それでは、LGA775マザーボードを入手して動かしてみた顛末をご紹介します。
ジャンクのLGA775マザーボードをゲット
メルカリやラクマ、ヤフオクをチェックしましたが、めぼしいものがないので最寄りのハードオフに向かいます。店に入っていきなりジャンクコーナーに直行!今どきLGA775のマザーボードなんてジャンクでないとお目にかかれませんので。。
ジャンクマザーボードが入っているコンテナを漁ると・・・LGA775のマザーボードを発見!結構きれいでCPUソケットのピンも無事です。G33T-AMと印字があります。
あれ?これって前に買ったジャンクPCに付いてたG33T-M2と型番が似てるなぁ。
スマホで調べるとやはり同じメーカー(ECS)のものであることが分かりました。
↓の情報を見ると、AcerのOEMだと思われます。Core2 Quadにも対応している模様。しかもSATAポートが6個もあります。
http://www.ascendtech.us/acer-aspire-m5600-mbs8609002-motherboard_i_mb4acmbs8609002.aspx
これはいけそう!と直感で購入を決めました。税込み1,100円でした。
ジャンクマザーボードの動作確認
実は動作が一切保証されていないマザーボードを買うのはこれが初めてです。
貧乏性なので一切動かないという危険を冒す勇気がないんです(^_^;)
家に帰ってすぐに動作確認をします。
CPUは壊れてもダメージが小さいPentium E2200を、メモリは一番容量が小さいDDR2-667の512MBを使います。
ドキドキしながら電源を入れると。。無事起動しました!最初にAcerのロゴが表示されます。やはりAcerのOEMでした。
BIOSに入ってみるとCPUのオーバークロックの設定はありません。定格で使うしかないようです。
一通りスロット類を確認したところ、PCI Expressはx16、x1ともにOK。メモリスロット、SATAポート、USBポート、LANポートもすべて使えました。PCIとシリアル、パラレル、IEEE1394は対応機器がないので不明です。
G33T-AMのBIOSをアップデートする
無事使えることが分かったので、CPUをPentium E2200からCore2 Quad 8400に交換します。。
が、起動しない!なぜ!と一瞬焦りましたが、すぐにBIOSが原因だと気づきました。Core2 Quad 8400ってCore2世代の後半に出たCPUなのでBIOSが対応していなかったようです。
Core2 Quad Q8400を使いたいので最新のBIOSにアップデートします。
G33T-AMはAcer Aspire M5620というPCのマザーボードだったようなので、PC名をキーワードにネットを検索したところ下記のページが見つかりました。
https://www.acer.com/ac/en/ID/content/support-product/363;-;
ここの「BIOS/Firmware」から最新BIOSと思われるバージョン「R01-B2」をダウンロードします。
zipを展開して中身を見るとWindowsでしかアップデートを実行できないようなので、暫定的にWindows XPをインストールして対処しました。これで無事Core2 Quad Q8400が使えるようになりました。
G33T-AMの使い道
我が家ではCeleron J1900のマシンを常時起動のファイルサーバー(2TBのHDDを4個搭載)として使っています。最近このマシンでdockerを動かして色々やりたいと思い初めまして、それにはちょっとCPUパワーが物足りません。
また、このファイルサーバーは4つしかSATAポートがなく、2個のHDDをメインとし、残りの2個をバックアップにしているのですが、OS用領域としてメインの一部を使っており、データを格納する領域が少し少ないんですよ。
5個以上のHDDを搭載できれば、1個のHDDを完全にOS用にできるので、残り4個は純粋にデータ用として活用できます。
そこでこのマザーボードの出番です。
SATAポートが6個あるので5個以上のHDDが搭載できますし、Core2 Quadを積めば大幅な性能アップが望めます。
今までより電気代はかかりそうですが、まずはやってみようということでG33T-AMをファイルサーバーにすることにしました。
G33T-AMの意外な機能を発見
OSはCentOS 7に決定。OS用のドライブは↓のSSDにしました。きびきび動いてくれそうです。

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SSDをつないでさくっとOSをインストールした後、4台のHDDをつないで起動すると意外な事実に遭遇しました。
OSが起動する前にRAIDのセットアップ画面が表示されます。どうやらこのマザーボード、IntelのRAIDコントローラーを搭載しているようです。
何を隠そう私はこのRAIDというやつを信用しておらず、勝手にRAIDを構成されてしまったらどうしようと思いましたが、セットアップ画面でRAIDを使わないようにしたら問題ありませんでした。よかった~
RAIDが好きな人にとってはこのマザーボードの良い点になるのかもしれませんね。
その後
G33T-AM+Core2 Quad Q8400をファイルサーバーにして1か月くらい経ちますが、安定して動作しています。
ファイルサーバーとしてはもちろん、たまにVNCでリモートログインしてChromeを使ったりしても非常に快適です。dockerコンテナ(ApacheとMySQLが動作)も問題なく動いています。
Celeron J1900のころはVNCでの操作がもっさりしていましたが、サクサク動きます。CPUのおかげかSSDのおかげか分かりませんが。。
ちなみにCPUのPassmarkスコアはCeleron J1900が1055、Core2 Quad 8400が1709です。
あと、電気代への影響ですが、よくわかりません。消費電力は上がったはずですが、特に電気代が高くなったということはありません。気にはなるのでそのうち↓のようなワットチェッカーで測ってみようかな。。
以上、ジャンクマザーボードでファイルサーバーを作ってみた記事でした~