先日、WifiルーターをIEEE802.11n対応(最大通信速度300Mbps)の製品からIEEE802.11ac対応(最大通信速度866Mbps)の製品に変更したという記事を書きました。
その後、中継機を設置して↓のような構成になりました。
ルーターのAterm WG1200HSと中継機のAterm WG2200HPの間がIEEE802.11acの2ストリーム(最大通信速度866Mbps)で繋がり、実測300Mbps以上で通信できます。
これ以上1階と2階の間の通信速度を上げるには、ストリーム数を3以上にする必要があります。WG2200HPは4ストリームに対応しているため、WG1200HSの方を置換しないといけません。
まぁそのうち3ストリーム以上に対応したWifiルーターを買えばいいや~今お金ないし~と思っていたのですが、今日、運命の出会いをしてしまい、3ストリーム対応のWifiルーターを導入することになったので顛末をご紹介します。
- WRC-1750GHBK2-Iとの出会い
- WRC-1750GHBK2-Iのファームウェアをアップデートする
- WRC-1750GHBK2-Iを初期化する
- WRC-1750GHBK2-IのSSIDとパスフレーズをWG1200HSのものに合わせる
- WRC-1750GHBK2-IをWG1200HSと置き換える
- 速度を測定してみる
WRC-1750GHBK2-Iとの出会い
今日、最寄りのリサイクルショップのジャンクコーナーを漁っていたところ、IEEE802.11acの3ストリーム(最大通信速度1300Mbps)に対応したELECOM WRC-1750GHBK2-Iを見つけました。なんと税込み540円です。ちゃんと箱に入っています。
エレコム 無線LANルーター親機/11ac対応/1300+450Mbps/WRC-1750GHBK2-I
- 出版社/メーカー: エレコム
- 発売日: 2015/01/16
- メディア: エレクトロニクス
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同じELECOM製の2ストリーム対応Wifiルーターはジャンクで2,000円なのになぜ?
もしかして付属品がないのかな?と思いましたが、本体さえあれば何とかなると踏んで購入しました。
家に帰って早速開けてみると、一通り付属品は入っています。。が、↓の様に本体の上の方がひしゃげています。
プラスチックだからこんな風に曲がることはないよなぁ。。成型ミス?熱で曲がったのかな?と不安を覚えつつ電源を入れてみると。。
無事起動しました!良かった~。
WRC-1750GHBK2-Iのファームウェアをアップデートする
では設定します。まずはWRC-1750GHBK2-Iのファームウェアをアップデートします。以下の手順で行いました。
- 背面のRT/APモード切替スイッチを「RT」にします。
- LANポートにPCを接続します。
- 電源を入れます。
- PCで「Windowsシステムツール」→「コマンドプロンプト」を開き、ipconfigと入力してEnterを押します。
- 「IPv4 アドレス」に表示されているIPアドレスを覚えておきます。
- ブラウザを開き、5で覚えたIPアドレスが"192.168.x.y"であれば、アドレスバーに"http://192.168.x.1"と入力してEnterを押します。これでWRC-1750GHBK2-Iの設定ページが開きます。※
- 「システム設定」→「ファームウェア更新」→「手動更新」のページで「更新ファイル確認」を押し、新しいファームウェアがあればアップデートします。
※アカウントとパスワードを聞かれたので、デフォルトのアカウントadminとパスワードadminを使ったところ開けました。変更されていたら下記サイトの記載に従い、本体をリセットする必要があります。ちなみにこのリセット手順、製品のマニュアルに書いてありませんでした。。
http://qa.elecom.co.jp/faq_detail.html?id=7431
WRC-1750GHBK2-Iを初期化する
中古なので設定が意図しないものになっている可能性があります。このため、一応設定を初期化しました。設定ページを開き、「システム設定」→「設定保存と読込」の「初期化」ボタンを押せばOKです。
WRC-1750GHBK2-IのSSIDとパスフレーズをWG1200HSのものに合わせる
既存のWifiのSSIDとパスフレーズを変えると、Wifi機器の接続設定をすべてやり直さないといけません。この手間を避けるため、設定ページを開き、2.4GHzと5GHzのSSIDとパスフレーズをWG1200HSと同じにします。
ここで一つ問題が。「無線設定」→「2.4GHz」→「基本設定」の画面で2.4GHzのSSIDを変更できません!「適用」を押しても無反応です。ファームウェアのバグ?
しょうがないので使う予定のない「マルチSSID」にWG1200HSの2.4GHzのSSIDを設定し、WRC-1750GHBK2-Iに元々設定されているSSIDをそのまま残しました。
その後、WRC-1750GHBK2-Iを使っているうちに、2.4GHzの「基本設定」の「適用」が反応するようになったので、マルチSSIDを使用しないようにして元のSSIDをWG1200HSのSSIDに変更しました。
WRC-1750GHBK2-IをWG1200HSと置き換える
いよいよWG1200HSと置き換えます。これで無事WRC-1750GHBK2-IがWifiルーターとして使えるようになりました。
なお、WG2200HPは何も変更しなくてもそのままWRC-1750GHBK2-Iに繋がります。ですが、一応再起動しました。
また、Wifiルーター置き換え後、しばらく通信が不安定でしたが、起動したままになっていたPCを再起動したところ改善しました。Wifiルーターが置き換わったことに気づかず、変な通信をしていたのかもしれません。
速度を測定してみる
ようやくお楽しみの速度測定です。
WG2200HPの設定ページの「情報」→「現在の状態」を見ると「リンクアップ速度」が975Mbpsになってます!WG1200HSのときは650Mbpsだったのでかなりの速度アップが期待できます!
測定にはいつも通りiperfを使います。
WRC-1750GHBK2-IとWG2200HPに有線接続したPC間の通信速度は。。
320Mbps!310Mbpsから微妙にアップしました!こんなもの?
リンクアップ速度の3分の1くらいしか出ておらず、納得できないため、設置場所などを見直して 改善を図っていきたいと思います!
(2019/05/10追記)
その後、WRC-1750GHBK2-Iに接続するPCをノートPCからデスクトップPCに変更したところ、500Mbps以上出ました。
- ノートPC ・・・NEC VersaPro VB-G:Windows 10
- デスクトップPC ・・・Asrock Q1900B-ITX:Ubuntu 18.04 LTS
ノートPCの有線LANの性能が悪いのかと思いましたが、WRC-1750GHBK2-Iに上記のノートPCとデスクトップPCを有線接続し、両PC間の速度を測ってみたところ、軽く940Mbps出ました。
ノートPCはWifi通信が間に入ると300Mbps強くらいで頭打ちになるようです。なぜでしょう。。iperf実行時のウィンドウサイズの違いでしょうか。測定時にちゃんと確認していなかったので記憶にないですが。
WG1200HSのときももっと速度が出ていたのかもしれないと思い、WG1200HS戻して測定してみたところ、400Mbps以上出ました。
WG2200HPに有線接続したPCは Asrock Q1900B-ITX:CentOS 7 だったので、通信するPCのOSを合わせた方が良いのかもしれません。今後はiperfを実行するPCのOSをLinuxに統一したいと思います。
(2019/05/15追記)
さらにその後、WRC-1750GHBK2-Iを2階の床において1階のWG2200HPにできるだけ近づけたりして670Mbpsまで出るようになりました。
理論値が1300Mbpsなのでその半分以上の速度が出ています。当初目標にしていた500Mbpsを余裕で超えているので、ひとまずこれでいきたいと思います。