今の世の中、コンピューター(計算機)無しには成り立ちませんよね。
このコンピューターがどのように生まれたのか興味がありませんか?
私は昔、以下のマンガを読んでそれを知りました。

ブレインズ―コンピュータに賭けた男たち (1) (ヤングジャンプ・コミックスBJ)
- 作者: 伊藤智義,久保田真二
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1996/12
- メディア: コミック
- 購入: 4人 クリック: 46回
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ブレインズ―コンピュータに賭けた男たち (2) (ヤングジャンプ・コミックスBJ)
- 作者: 伊藤智義,久保田真二
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1997/04
- メディア: コミック
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このマンガには、コンピューターの成り立ちに関わった以下の天才たちが登場します。
一人ひとりを簡単にご紹介します。
チャールズ・バベッジ
1791年イギリス生まれ。世界初のプログラミング可能な計算機を考案した人です。当時は電気技術が未発達であったため、機械式の計算機を作ろうとしました。
バベッジはこの計算機を完成させることはできませんでしたが、1991年にロンドンのサイエンス・ミュージアムによって作成され、設計が正しかったことが立証されました。
ちなみに、バベッジの元で世界初のプログラマーとなったエイダ・ラブレスの名前にちなんだ「エイダ」というプログラミング言語があります。
アラン・チューリング
1912年イギリス生まれ。第二次世界大戦時、ドイツのエニグマ暗号機で暗号化された通信を解読するための、電気機械式計算機を開発しました。悲劇的な最期を遂げることになりますが、コンピューターの理論、開発の両面で大きな功績を残しました。
チューリングの生涯を描いた映画として、ベネディクト・カンバーバッチ主演の「イミテーション・ゲーム」が記憶に新しいところです。
コンラート・ツーゼ
1910年、ドイツ生まれ。世界初の完全に動作するプログラム制御式コンピューターを開発しました。ツーゼがすごいのは、大学や研究所に属することなく、単独で開発をおこなったことです。第二次世界大戦中の兵役で開発を中断せざるを得なくなっても諦めませんでした。
戦争により開発した計算機が失われたため、その業績は長い間知られていませんでしたが、コンピューターの歴史に大きな足跡を残しました。
ヴァネヴァー・ブッシュ
1890年、アメリカ生まれ。微分方程式を解くことが出来るアナログのコンピューターを開発しました。ブッシュはコンピューターの開発者というだけでなく、原子爆弾開発の推進者として知られています。インターネットで使われるハイパーテキストの誕生に影響を与えた情報検索システムmemexの提唱者でもあります。
ジョン・V・アタナソフ
1903年、アメリカ生まれ。現在のコンピューターに通じる仕組みのデジタルコンピューターを開発しました。このコンピューターに用いられた情報記録技術は先進的なもので、後に、多くの特許を持っていた伝説のコンピューターENIACよりも先行していたことが認められました。
どの人物の人生もドラマチックで、非常に読みごたえがありました。
私が特に印象に残っているのは、ツーゼの話です。
世界初となる開発を行っているにも関わらず、国に認められず、徴兵されて一兵卒として従軍することになります。しかし、それでもくじけずコンピューターに情熱を注ぐ姿に感動しました。
たとえ人に認められなくても、自分の信念を貫くのって格好いいですよね!
残念ながら「BRAINS」はすでに絶版になっていますが、素晴らしい本だと思います。復刻されることを切に願います。